お客様訪問インタビュー
こてつ動物病院
マンションの1階の医院から移転し、2016年新築の医院を開業。地域に愛され、自分が通いたいと思える病院を目指している『こてつ動物病院』は、まもなく竣工3年目を迎えられます。改めて、当初の計画からの話と今取り組んでおられることなどをお聞きしてみました。
院長 櫻井 健博 氏
問)入船設計と櫻井先生とはどういうきっかけで?
櫻井)僕の友人からの紹介です。自分なりにいろいろと調べたのですが、入船さんが設計されたという友人の医院を見せて頂き、いいなと思ったのでお願いすることにしました。
問)最初はヒアリングでお聞きした必要事項とは?
櫻井)「診察室は3つ欲しい」「天井は高くしてほしい」「受付のカウンターは広く」「スタッフがゆっくり休める場所を」といった感じです。
自分の趣味の部屋もお願いしました。
問)入船設計に頼んで良かったと思われることは?
櫻井)僕たちには想像できないことを提案してくれる点だと思います。
僕たちが考えると四角い箱に、必要な部屋数を作るだけで、味気ないものができると思うんですが、入船さんは僕たちが想像していない角度から考えていただけて、できてみて「なるほどな」ということがいくつもありました。
こんなことなら、自分の遊ぶための希望ももっと言っておいたらよかったなと思いました(笑)
開放的で天井が高いロビー。優しい日差しが場を和ませる。
和やかなインタビュー風景
トレーニングルーム
問)想像できなかったこととは?
入船)2階に中庭のような空間を作らせていただきました。普通なら、部屋と部屋を行き来するのに一度外に出るのは不便なように思われるかもしれませんが、完全な屋外でもなく、部屋でもなく、でも屋外の心地よさを感じられるプライベートな空間というものをプランに取り入れさせていただきました。そこで人と人が交流できたり、動物と人が安心して遊べるような空間になればいいなと。
問)結果どうでしたか?
櫻井)図面の段階ではよくわからなかったのですが、この空間のおかげでお客さんだけでなく、家族や友人も集まって交流できるスペースができてとてもよかったと思っています。初めて動物を飼う方たちを対象に「パピーパーティ」のようなことを月2回ほど行っているんですが、そのようなイベントには最適で、活用させていただいています。
2階テラス
パピーパーティの様子
問)今後、仕事場を建てる人にアドバイスをするとしたら?
櫻井)仕事場とはいえ、やはりそこで過ごす人(自分や家族、スタッフそしてお客様も)が癒される空間にするべきじゃないかと思います。
私は、休日もよくここに来ますし、夜遅くまでいたりもします。でもそれは仕事だけではなく、プライベートなことにも使えるスペースにもなっているからなのです。
何時間いても苦痛にならない場所になっているんです。
そして友人やお客さんを始めいろんな人を呼びたい場所にもなりました。医院としての強みにもなっていると思います。
入船)ぜひ地域にも喜ばれる建物にしてほしいと思います。それは特別なことではなく、目印になるとか、常夜灯の代わりになるとか、雨宿りができるとか、影ができて涼しいとか、「この建物がここにできてよかった」と思えるアイデアを設計(デザイン)に盛り込むことで、地域に愛される建物になると思います。見える部分のデザインも大切ですが、見えない部分のデザインが人の心をいやしたり、励ましたり、通わせたりするのだと思います。
櫻井先生とスタッフのみなさん
軒先が地域に生かされている
常夜灯の役目も果たす、この街のランドマーク
現在も変わらず良好な関係を築いています。
こてつ動物病院
【診療対象動物】 犬・猫