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執筆者の写真入船満帆

会うは別れのハジメなり



春が近づいてきました。

肩をすぼめて歩いていたけど、少しの暖かな陽ざしを感じるとちょっとだけ視線を高く持ち、胸が少し開いた感じがします。


3月、この季節に限らず出会いと別れはありますが残念ながら1人のアルバイトスタッフが入船設計から船出しました。

スタッフが船出を決意する度に、どうしてなんやろ? 入船設計て魅力ないんかな?

と思いいつも理由は聞くのですが、やっぱり寂しい限りです。

でも、友達が言ってくれたのです。

「ええやん。その子たちが、又いつでも遊びに来れる様にしといたらええねん。」って

「確かにそやな」っと。

それからは、また会える日を楽しみに送り出せている気がしている。


そして、今年の3月も大阪技術工業専門学校から4人の学生が1週間ずつ代わるがわるインタ-ンで来てくれています。

短くも終わりが決まった出会いのハジメ

5日間と、とても短い期間だけど若い感性で何かを感じて次へのヒントになれば良いな。

と思いつつも、実は私が一番、学生たちから学んでいるんだな。



毎回、学生達には何を入船設計でやりたいかを聞いている。

ほとんどの学生は設計事務所ってどんな事をやっているのかを体験したいとの返事。

朝の掃除も一緒にしてもらい、朝のミーティングでは今日自分が何をするのか確認。

大抵は模型を作ったり、CADで図面を書いたりと過ごす。

そして現場を見てもらう事、沢山の人達が私達の書いた図面をもとに仕事をして建物が出来上がって行くことを見てもらう。

お客さまがOKなら打ち合わせも入ってもらう。

でもでも、本当に学べるのは何気ない会話の中にあると思う。

現場の行き来の車の中、昼休みの時間これがとても大事である。

私達もこの時間は気構えていない中、学生からの素朴な質問がある、ドギマギしながらも出来るだけ今まで体験したことや感じた事を伝える様にするのだが、一瞬過去の自分を見つけにいくのは案外楽しい。


何となく距離が近づいた頃、別れの時間がやってくる。

寂しいけど、「会うは別れのハジメなり」

入船設計はいつでも帰ってこれる母船でありたいな。



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