『コ-ヒ-と記憶』 ~淡い香り呼び起こす空間の記憶~
冬の寒い日、打ち合わせから事務所に戻ると温かい空気とコーヒ-の香りが部屋中にただよっているのが私の好きな瞬間のひとつだ。
朝のミーティングではスタッフが美味しいコーヒ-を淹れてくてる。
近くのコーヒ-ショップで豆を挽いてもらって丁寧に(多分)ペーパでドリップし出してくれるのです。

コ-ヒ-を淹れるのは好きな事なので最初は自分で淹れていた。
でも、新しいスタッフが気を遣い、コ-ヒ-を淹れてくれた。
このスタッフは男子で特にコーヒ-を好んで飲む風でもなく、自分はミルクと砂糖をたっぷりいれていた、勿論最初は濃いかったり薄かったりした事もあったが、すぐに私好みのコーヒ-をマグカップにたっぷりいれて出してくれる様になり、私は人のいれてくれるコ-ヒ-は美味しい事がわかった。
そんな彼も数年後、入船設計を旅立つ頃にはブラックでコーヒ-を飲むようになっていた。

その後も朝のコ-ヒ-はスタッフにお任せして、なんとなくの朝のひと時を楽しむようになった。