【設計豆知識:間取り編】
新しくお家を建てる際にまず考えるのが「間取り」です。
そして、その間取りを確保するために
平屋か、2階建てか、、3階建てかなど
何階建てにするかを考える必要がありますが、
それ以外にも「スキップフロア」とゆう選択もあります。
この「スキップフロア」は空間を有効に活用する事が可能。
またお洒落な印象がある事から注目を集めています。
今回はこの「スキップフロア」の特徴などを解説していきます。
是非、お家造りの参考にしてみてください。
それではタイトルにもあります、そもそも「スキップフロア」ってなんですか?
についてお答えします。
■スキップフロアとは
物置などの天井が低くても可能なスペースの上に中二階を設け立体空間をつくります。 これがスキップフロアの原型です。
例をあげると
食堂から中二階を見上げる、半階ずれることで空間がつながりながら
お互いの落ち着きを損なわないように演出します。
このように1階と2階の中間に部屋を設ける事で、上下階のつながりがうまれ
視覚的にも導線的にも立体的な広がりのある空間が可能になります。
こうする事で、家族が階ごとに分かれていても住まいの中で気配が伝わります。
吹き抜けや階段に上下をつなぐ役目を持たせたり、吹き抜けに面して共用ホールを計画するなどなど縦方向にも空間のつながりを立体的なつながりを持たせた工夫を行います。
また、以下のような場合にもスキップフロアが有効となるケースがあります。
・土地の状況により、採光や通風を室内にストレートに取り入れが難しい場合、間取りの工夫以外にも断面デザインを工夫することで直射光が届かない北側の部屋や風の通りにくい個室にも採光・通風を得ることが可能になります。
■スキップフロアのメリット
① 収納力
段差部分や階段部分に引き出しをつけると便利収納スペース
※デッドスペースの活用ができます
重たい物品収納や衣服クローゼットでもいいでしょう
② 開放感のある部屋
空間を有効活用できるスキップフロアは最適です
空間に変化が生まれ間仕切りを作ったような空間に区切りを作ることができます
奥行に広がりもでき空間が豊かになり心地のいい住まいとなります
③ 段差のあるスキップフロアは視覚的に広く見えます
太陽があたる角度を高くすることで日差しが入る明るい空間が生まれます
仕切りがない分、家族の気配を感じられコミュニケーションもスムーズにとることができる点も
大きなメリットになります
④ 高さ規制の法律の縛りがある場合に有効面積を増やす方法の一つです
外観が2階建てでも内部空間は3階建ての空間が生まれ、住まいづくりに効果的です
⑤ リモートワークへの対応のスペースがスキップフロアでプライベート空間が生まれ集中できるワークスペースが可能となります
仕事だけでなく趣味に集中できる空間づくりにも最適です
秘密基地のような空間づくりが可能となり子供のプレイルームや趣味スペースにも使えます
⑥ 上下の空間のインテリアデザインに変化をつけ単調な住まいづくりに彩りを加えたり
また、目線の高さの調整を行い景色を眺めながら食事をしたりキッチンエリアを一段高くすることで印象的なインテリアが可能となります
■スキップフロアのデメリット
① コスト高になる可能性があります
壁で仕切らず大きなワンルーム空間が生まれることにより断熱や空調に配慮が必要です
② 高低差が発生することによりバリアフリー化にならない
子供たちにとっては楽しい遊び場が高齢者や車いす利用には使いづらい面ばあります
③ 音が抜けやすく遮音性が低くなります
④ 法的に2階建ての建物が3階建てと判断されるケースもあります
このように、メリットだけでなくデメリットもありますが
工夫を凝らせばデメリットが減少でき、
さらに快適な住空間を生み出す事が可能となります。
お家造りの選択の中で、家族が家の中で繋がるワクワクな暮らしがお望みの際は
スキップフロアで構成した「ステップハウス」も是非候補に!。
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