コロナ禍でペットを飼う人が増えている昨今ですが、
動物と共にあるライフスタイルの変容に伴いペットに対する愛情の質も変化しています。
昨今の社会問題も含め、ソフト面ハード面の両面で動物のフィットネスなどの「付帯サービスのある医療ケア」や動物の歯の治療を専門とするなど「何かに特化した医療ケア」が動物病院にも必要とされているようです。
そうした社会問題の解決に取り組み、地域の幸せなペットコミュニティを多く増やすために理想となる「夢の動物病院プロジェクト」を少し考えてみました。
プロジェクトの目的は
「動物病院は動物を介して地域のコミュニティの場となることを」目指します。
あくまでも夢なのであらゆる要素を詰め込んでみました。
なので外観デザインもかなりポップで遊び心溢れるデザインにします。
要素としては、
Point01 動物病院としての機能の充実
■受付
広々したエントランスホールは受付でペット同士が行き交うのにも十分なスペースを確保。
■待合室
柔らかな日差しのあふれる空間は大型犬も安心して待合いのできるゆとりの広さです
ガラス貼りと吹き抜けの 開放的で明るい空間。 エントランスホールと受付は白い空間を基本としながら、床は黒いタイルで締まった印象とし、入り口から受付カウンターまで来院者が自然に受付へ誘導できるようにタイルを連続するデザインにします。 病院の「玄関」としての空間を演出します。
■診察室
通常は第2診察室まで使用しています。 あと1部屋伝染病のために特別診察室を完備。 管理が行き届き安心した治療が可能な診察室です
■入院室
術後の細かい経過観察が必要な動物に対して十分な広さを持った入院室を完備しています。皆様により安心していただけるように最良の看護をいたします。
■手術室
技術をもった獣医師が様々な手術に対応できるようになっています。 最新の設備が装備され高度な手術を行うための設備は万全です。
Point02 付加価値としての動物用の複合施設
■フィットネス
■トリミングルーム
■アロマルーム
■温泉
Point03 地域との共有施設の位置づけ
■地域開放スペースとしての「ドックラン」
■災害時に対応設備
①地下備蓄倉庫
②ソーラー設備
③雨水利用としての水盤・水飲み場
④緊急対応用病院入り口
待合い時間を考慮した自然光を取り入れた居心地のよい室内待合いや屋外ドックランとつながる外部待合室など来院した動物と人間のストレスを軽減し、コミュニティが育まれる建築的工夫を考えてみました。
動物病院が生み出す、動物とその家族のコミュニティが拡がるまちづくり。
地域全体としての参加型ランドスケープデザインを目指します。
誰もが気軽に立ち寄れる場所として、動物とふれあえる公園のような空間作りを考えました。人々の笑顔が溢れ、町の憩いの場となり、そして町の顔となる「動物病院」にしあげました。
こちらは以前設計を担当させていただきた動物病院です。
雨の日にはこの軒で雨宿りしてもらいたいとの思いで軒を広くしています。
また、計画地は元々夜道が暗い通りに面していたため、今では常夜灯としてこの街を照らす役割も担っています。街のランドマークとして前を通る人にも、街の人にも安心と病院が放つ温もりを感じ取ってもらえているようです。
付加価値が求められる今、あらゆる建物において、柔軟なアイディアでその建物を使う人、そして住まう人が幸せであり、憩える空間作りをご提供できればと考えています。
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